合氣道とは

ここで書かれる文章は私個人の20年程度の合氣道を稽古してきた私観を書いているので一般的な合気道観とは異なるかもしれません。


1.植芝盛平

 合気道とは植芝盛平が作り出した武道です。彼の考えは独特で言葉で説明することは難しいです。しかし合気道の技を通して彼の考え方を理解することができると思います。彼のことを神通力があるかのように語る人もいるとは思いますが、開祖の直弟子を通して見える彼の姿は非常に論理的で科学的な手法を持って合氣道を攻究していったと感じます。


2. 合氣道とは

 植芝盛平は武産合氣の本の中で合氣道とは何かと語っています。大本の宗教用語を多用しており現代人には難解な文章な上、植芝盛平の合氣道を稽古をしていないと理解することは難しいです。もちろん私にとっても難解ですが、それを私なりの言葉で説明すると合氣道とは物理的な法則であります。これは現代の格闘技や柔道などの近代武道だとルールは人間が決めておりそのルールにいかに適応するかが勝敗を分ける重要な要素になりますが合氣道は人間が決めたルールではなく自然の物理学がルールとなりそのルールに適応した結果あのような技の体系となっているのです。

 そのため合氣道の技は正しいかどうか常に検証され続け間違っていたり無理があると発覚した場合は修正が常に行われることとなります。つまり植芝盛平の考えを受け継いでいる道場の技は常にテストされ形を変えて続けております。

 合氣道ので言われる合氣ですが元々は剣術のアイディアで相手と同時に動ける状態を作るというところから始まっています。相手が攻撃を開始した時点で既にそこに自分がいないので攻撃が当たることがないのです。